ユニバーサルジュネーブとDescombes

ユニバーサルジュネーブとDescombes

ユニバーサルジュネーブの歴史において、Emile DescombesとUlysse Perretが最初にDsecombes & Perret を創業し、

そのトレードマークの一つとしてUNIVERSAL WATCHを申請取得した。。。というのは

もしかしたらユニバーサルジュネーブについて詳しい人なら常識なのかもしれないが、

1894年にDescombes & perretを創業してから1897年にDescombesが亡くなるまでの間に、

Descombesがどういうことをしていたのか、という点について記載をしているサイトはあまり存在しない。

調べた限りにおいて、Descombes & Perretは、1894年の創業から1897年までの間に、ムーブメントに関する特許を2件、取得しており、

一件はジャンプアワーに関する特許(CH8014A, 1894.5.14)、

もう一つはピンレバー脱進機を持つロスコフ時計に関する特許(CH12402A, 1896.6.20)である。

このうちピンレバー式のロスコフ時計について、ムーブメントを入手する貴重な機会を得たので、

ここで共有したい。

CH12402A

BREVET 12402の刻印が施されており、このムーブが真にこの特許を使用したものであることがわかる。

CHRONOMETRO FERROVIARIOの刻印については、鉄道時計として下ろされたものなのか、

もしくは鉄道でも使えるよ程度のものなのか、そこに関してはよくわからない。

表側は比較的平凡なローマ数字の文字盤。

このムーブが搭載された時計は、ピンレバー式ということもあり決して高級価格帯ではなかったと思っているが、それでもよくできているように思う。

ムーブメントの裏側。輪列が一部欠けている。

数字の刻印は、4桁は製造番号?2桁はムーブの型番?

同一のムーブメントが手に入ればわかるのだろうが、、、

最後にピンレバーの動作

ケースや針など一部部品が紛失してしまっているのが残念でならないが、

それでも志半ばで亡くなったDescombesが関わった数少ない貴重な功績として、今に残っていることに感謝したい。

なお、当該ムーブメントに関しては、イタリアの時計店より入手した。

ユニバーサルはその創業から暫くはイタリアで事業を行っていたこともあり、その入手先について不自然なところはない。

もし可能であればジャンプアワーのムーブも入手できればと思う。

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